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海外ベンチャー事情(シンガポール)

NICTが支援するベンチャー企業のグローバル展開を支援するため、海外のベンチャー事情を調査しましたのでご紹介致します。今回はシンガポールのベンチャー事情です。

シンガポール経済開発庁(Singapore Economic Development Board)のご紹介

シンガポールには優遇税制あり!

シンガポール経済開発庁(Singapore Economic Development Board) は、経済戦略の立案、実施を担うシンガポールの政府機関で、ビジネスのグローバル・ハブとしてのシンガポールの地位強化に尽力しています。より高い価値を生む事業、持続可能な高水準の利益及び新規事業のビジネスチャンスを求める製造業並びにサービス業セクターの国内外の投資家を誘致、支援するワンストッ プセンターとして、EDBは機能しています。活力あふれるビジネスと優れた雇用機会によってシンガポールの持続的な経済成長を図ることがEDBの役割です。

EDB 受付

(EDB の受付)

EDB XIN Huiwenさん 

(EDBジャパンデスクの XIN Huiwen さん)

<XIN Huiwenさんの発言概要>

・EDBは、日本のICTベンチャー企業が、シンガポールへ進出する際の総合窓口で、私がジャパンデスクの担当をしています。必要に応じて、電気通信開発庁(IDA)やInfocomm Investments(IDAという政府組織に所属する投資会社)などの関係機関を紹介します。

・その他、帝国ホテルタワーの11階に日本事務所があり、日本語が話せる5人のスタッフが各種相談に応じています。

・シンガポールには優遇税制があります。例えば日本の法人税率は原則30%ですが、シンガポールでは原則17%です。シンガポールに進出する企業がEDBにとって欲しい企業だったり、すばらしい研究開発をする企業であったりする場合は、10%程度まで下げることもあります。その他、住民税がかからないなど法人税以外にもいろんな税の優遇措置があります。

・また、シンガポール人を雇用した場合には、1~2年の期間訓練費用としてその人の人件費の30%を支給する制度があります。

・優秀な日系企業がシンガポールに進出されることを心よりお待ちしています。

CROSSCOOPのご紹介

シンガポール進出には、NICTに相談を!

シンガポールに会社設立をする日本をはじめとしたアジア企業のASEAN進出拠点として最適なレンタルオフィスを提供するため、平成23年7月1日にシンガポールの一等地に日本で400名の起業家に利用されているサービスオフィスのCROSSCOOP をオープン。スタッフ全員が”日本語”OK

アジア・パシフィックの本社として、ASEAN進出の駐在員事務所やサテライトオフィスとしての一時利用、ASEAN全体を統括するヘッドオフィスとして日本のオフィスサービス品質とホスピタリティで快適なサービスオフィスの環境をご提供。

左側 藤田産業振興部門長、右側CROSSCOOP Director 関さん

左側 藤田産業振興部門長、右側CROSSCOOP Director 関さん

CROSSCOOP 個室オフィスの一例

CROSSCOOP 個室オフィスの一例

<関さんの発言概要>

・日本のICTベンチャー企業の海外進出は、文化や言葉の壁があり難しいですが、CROSSCOOPは、会社設立(登記)から銀行口座開設、ビザ申請、会計・税務、人材採用などワンストップサービスを提供することができます。

・また、CROSSCOOPには会計事務所、法律事務所、人材エージェントが入居しているので、シンガポールに進出してきたベンチャー企業にとって、支援機関の一つになるメリットがあります。

・IEシンガポール、インターナショナル・エンタープライズ・シンガポール(シンガポール国際企業庁)という政府組織に在職していたことがあり、共同研究の提案を政府関係機関に働きかけることができます。

・その他、格安料金で、通訳を手配することができます。

・ぜひ、東南アジアで活躍するための明確な目的意識と情熱を持った人に来てもらいたいと思っています。

株式会社ブイキューブのご紹介

シンガポールに進出した日本のベンチャー企業!

株式会社ブイキューブ は、高度なIT技術や様々な最新デバイスを活用し、多種多様な人が、時間や距離の壁を越えて、人間らしくつながりあえるツールである、“ビジュアルコミュニケーションツール”を開発し、クラウド型で販売している会社です。また、平成21年末にマレーシアの現地法人設立を皮切りに、平成24年1月にシンガポール進出、今後もアジアを中心としてグローバル展開を進めている企業です。主要な開発製品は、誰でも簡単に参加できる業界シェアNo.1の実績を誇るWEB会議システム「V-CUBE」があります。

V-CUVE Director Nurishi さん

(V-CUBE Director の Nurishi さん)

Nurishi さんのオフィス

(Nurishi さんのオフィス)

<Nurishi さんの発言概要>

・ベンチャーがシンガポールに海外進出するメリットは、市場の大きさだと思います。シンガポールだけを見るとかなり小さい市場ですが、そこからインドネシア、インド、中国などアジア全体で見ると一気に市場規模が広がるという大きなメリットがあります。
・シンガポールに進出した最初の三か月間は何もできず、開発者だったため会社運営の知識もそれほどないなか、日本からのアドバイスを常時受けながら、会社運営をしました。
・研究開発センターをシンガポールに持ってきて、グローバルな人材を雇い、シンガポールを拠点に日本の市場も一つのマーケットとして捉えて、外国向けの製品を出すために海外進出を決めました。
・東南アジアから日本、世界を見ることで、世界の見方、市場の見方が変わり、新しいことに取組む姿勢にも違いが出てくると思います。

Infocomm Investments のご紹介

シンガポール政府が開発助成金を支給!

Infocomm Investments は、電気通信開発庁という政府組織に所属する投資会社で次のような役割を担っています。
1.公共サービスの最高情報責任者(CIO)として、電子政府開発計画の立案や海外のICTに資金の援助。
2.電気通信の監視官として、テレコム製品とサービス基準の承認やライセンス承認。
3.業界の開発者として、ICT業界の開発プロモーションやICT導入・利用の促進。
4.その他、ベンチャースタートアップ向けに、起業から2年間エンジニアの給与の20%~50%をカバーする開発助成金を支給したり、また、グローバル起業家プログラムとして、転換社債でグローバル起業家のスタートアップに投資したりする制度があります。

Infocomm Investments Logo

(Infocomm Investments ロゴ)

Infocomm Investments Manager の Lynne LOH さん

(Investment Manager の Lynne LOH さん)

左側 藤田産業振興部門長、中央  Lynne LOH さん

(左側 藤田産業振興部門長、中央 Lynne LOH さん)

<Lynne LOHさんの発言概要>
・シンガポールの魅力は、治安がいいなどの安全性の良さや、東南アジアとアジアの中心になっていて、周辺国に簡単にアクセスができるロケーションにあります。また、政府の対策として、なるべく優秀な企業をシンガポールに誘致したいために、いろいろな優遇対策があります。その他、会社登録がオンラインで簡単にできたりします。
・積極的に日本をマーケットとしてとらえ、最近は2~3か月に1回の頻度で日本に行き、マーケティング活動をしています。
・Infocomm Investmentsは、主に投資活動を行っており、ITベンチャーとスタートアップ企業に投資を行っています。どちらかというとある程度成長し売り上げが出ているミドルステージに投資を行うことが多いです。投資の対象はシンガポールにある会社や、海外の会社もあります。海外の会社の場合は、シンガポールに将来的に来てもらえるような会社に投資をしています。
・投資を決める第一条件は、シンガポールに興味・関心を持っているかどうか、そして将来シンガポール進出を考えているかどうかを見て決めます。
・多くの日本のベンチャー企業の方やベンチャーキャピタルの方とお知り合いになって意見交換をしたいと思っています。