IT遠友夜学校
2007年06月13日(水曜日)バンコクで考える通貨レートの気になる動き6月1日から週末をまたいでタイで休暇を取ってました。旅行者として気になるのが通貨レートです。円高、円安というと対ドルレートで説明されることが多いのですが、ここ数年を見ると円が対アジア通貨に対して異常に安くなっているように見えます。円-バーツのレートを見ると、6月12日時点で、100円=27.3Bくらいです。1万円を両替すると3000B以上返ってくるのが当然と思っていたので、これはタイリピーターにとってはかなりのインパクトのある円安なのです。
100円が30B以下になったのは1997年の東南アジア通貨危機の時で、それ以前は100円=20Bから25Bが相場だったのです。 バンコク銀行のホームページで過去のレートの動きを調べたところ、通貨危機以前の1997年6月は100円=21.67B でした。これが同年9月に100円=29.22B, 1998年1月には39.67Bになります。対ドルレートで見ると半年ほどで1/2以上に下落するというパニック状態になったのが、当時の通貨危機の実際だったわけです。
それから約10年たったのですが、今のバーツレートである100円=27.3Bというのは1997年8月頃、つまり通貨危機以前の状態にまで戻ったという、歴史的事件だと思うのですが、どうもマスコミからはこのニュースが伝わってこない。バンコク駐在記者さんたちはいったい何を見ているのかなと思わざるを得ないのです。
気になって、世界の主要通貨のUSドル換算レートを2006年6月1日と2007年6月1日で比較するという計算をしてみたところ、驚いたことにEUR,GBP,AUD,KRW,THBの全てが対ドルで上昇しているのに対し、日本円だけが下落という日本沈没状態であることが明白になってしまう。ちなみに日本円は1USD=114円から121円ということで-6.14% なのだが、 タイバーツは1USD=38.4Bから32.5Bということで +15.4%近い上昇である。円対バーツで見るとバーツは1年間で20%以上も上昇したことになる。
通貨レートは国に対する将来性評価であり、信頼度の指標なのだと思う。どうしても対ドルレートで円の価値を読むことが習慣化しているのだが、今の状態はドルそのものも下落しているわけだから、他通貨から見るとドル比以上の極端な円安状態になっているのである。
札幌に帰ってから、石油業界の経営者と雑談していて「日本のGDPはドルベースで見るとマイナス成長になっている」という話を聞いた。最近のGDPの増加率は年間2%台なのだが、円は昨年1年だけで6%も落ちているのだから、単純に計算しても過去3年間分の増加分は昨年一年だけで帳消しということである。
おい日本、本当に大丈夫のか? |
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