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交流ネットワークサロン:ベンチャー向けNICT最新技術セミナー第2回「NICTインキュベーションズ」 〜 開催報告

講義風景 講師写真 講義終了後の交流風景
日時 9月24日(金) 15:00〜18:00
場所 独立行政法人情報通信研究機構(NICT)麹町会議室

アイコン概要

財団法人テレコム先端技術研究支援センター(SCAT) NICTインキュベーションズ 黒岩氏、松島氏、中村氏、清水氏を講師にお招きし、ICTベンチャーの技術の飛躍のため、NICTの研究者による研究成果に基づく最新の技術を紹介するセミナーを開催しました。ベンチャー経営に係わる参加者が集まり、新しい情報伝達に関するNICT保有知財や、NICT研究プロジェクトの概要及びNICTインキュベーションズ業務などについてお話を伺いました。講義終了後、参加者と名刺交換をされるなど、交流を深めました。
 

■ベンチャー向けNICT最新技術セミナー第2回

「NICTインキュベーションズ」

【講 師】財団法人テレコム先端技術研究支援センター(SCAT)
NICTインキュベーションズ  (総務大臣認定TLO)

 黒岩 博司 氏

 松島 整 氏

 中村 升一 氏

 清水 洋 氏

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■勉強会でのポイント

(1)NICTの研究及びNICTインキュベーションズの業務紹介

 ■財団法人テレコム先端技術研究支援センター(SCAT)の概要

  • 情報通信分野において、研究助成、調査研究及びそれに対する支援、研究開発に関する情報提供・知識の普及、NICTインキュベーションズの運営など、各種支援事業を実施している。
    http://www.scat.or.jp/index2.html

 ■NICTインキュベーションズの概要

  • 総務省よりTLOとして認定され、NICTにおける発明発掘、研究者の特許出願支援、技術移転支援、展示会等を通じたNICT技術の紹介、技術移転先開拓等の活動を行っている。
    http://www.scat.or.jp/nict/index.html

 ■技術移転の流れと支援作業

  利用者による技術の探索

  →問合せに対し、要望事項のヒアリング、要望技術の調査、研究員との橋渡し、契約条件交渉等

  →契約条件で合意されれば、NICT知財担当グループにより技術移転契約を締結

  →契約締結後、利用者は移転知財を実施、NICTへ実施報告

(2)NICT技術の紹介

  1.ひらめき度検出応用プログラム

  • 脳のひらめき力の客観的評価となる研究成果を応用したゲーム感覚のWebアプリプログラム
  • 直感的認識、判断といった測りがたい脳の能力測定、道路標識の文字や絵の作り方への応用などが期待される

  2.3次元ブログシステム

  3.ゼロ次元コード技術

  • ディスプレー上の1点に時間的に点滅する情報(ゼロ次元コード:情報としてはインターネットアドレス)を与え、これを携帯端末で読みとるシステム
  • 従来のバーコードを点=ゼロ次元とすることによりコンテンツの邪魔にならず、新たなハードウェアは必要なく、通常の携帯端末のカメラで受信できるなどの優位性がある

  4.音声対話技術

  • 利用者との音声対話を通じて適確な案内情報を提供できるデジタルサイネージシステム
    (出願特許例は下記サイト参照)
    http://www.ryutu.inpit.go.jp/pldb/html/HTML.L/2009/006/L2009006234.html
  • 必要に応じて技術者が応用に関する相談に応じ、研究的要素があれば共同研究も相談可

  5.多感覚インタラクションシステム

  • 立体物があたかもそこにあるように、3次元映像、音響、感触をリアルタイムで再現し、高い臨場感を持って提示する装置
    (本システムの基本に係る特許は下記サイト参照)
    http://www.ryutu.inpit.go.jp/pldb/html/HTML.L/2009/006/L2009006241.html
  • 貴重な文化財の体験学習・科学教育、医療訓練(手術シミュレーション等)、デジタルモックアップで質感を確かめながらの製品デザイン等に応用可能

 

Q&A

質疑応答では、活発な意見交換が行われました。
 

Q:3次元ブログシステムにおいて、3次元画像データの取り込みもシステムで可能なのか。それとも、コメントに特化しているのか。

A:  3次元データは別途作成し、サーバに入れ込んでいる。システムそのものでは取り込まない。

 

Q:多感覚インタラクションシステムにおいて、音響の取り込みは一般的なサンプリングによるものか、それとも解析によるものか。解析によるものである場合には、検証しているのか。

A:  音響データをいくつかサンプリングし、形状及び接触力などから計算で音を発生している。

 

Q:多感覚インタラクションシステムでいくつか応用例が示されているが、実例はあるか。

A:  3感覚のシステムの開発は完了しているが、実利用された例はまだない。

Q:特許について、現在出願中で権利化されていないものはどういう扱いになるか。

A:  出願中の場合でも技術移転契約の締結が必要となり、権利化できなかった場合などについては取り決めで対応する。なお、登録・申請の費用・手続きはすべてNICTが負担する。

参加者の声

  • SCATの存在に興味を持ちました。
  • 技術的な内容ももう少し説明してほしい。