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交流ネットワークサロン「NTTのサービス共創の取り組みとベンチャー投資のご紹介」 〜 開催報告

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日時 3月25日(木)
15:00〜18:00
場所 独立行政法人情報通信研究機構(NICT)麹町会議室

アイコン概要

NTTインベストメント・パートナーズ株式会社(以下:NTT-IP)マネジング・ディレクターの小林敬明氏を講師にお招きし、NTTのサービス創造の取り組みとベンチャー投資についてご紹介いただきました。特に「次世代サービス共創フォーラム」の取り組み内容、NTTのコーポレート・ベンチャーファンド「NTTインベストメント・パートナーズファンド投資事業組合(以下:NTT-IPファンド)」の投資対象テーマ・ポリシーや投資実績、他のNTTグループ投資部門との棲み分け、グループ会社との事業マッチングについてお伺いすることができました。参加者にはベンチャー企業経営に係わる方々多数お集まりいただき、NTTグループのベンチャー投資について知っていただき今後のビジネスシーンでご活用いただく際の参考になったかと思います。講義終了後には参加者から講師への個別紹介など行い具体的なビジネスに発展する機会となったことと思われます。

 

NTTのサービス共創の取り組みとベンチャー投資のご紹介

■サービス共創

NTTのサービス共創の取り組みとベンチャー投資。NTTは2008年5月にユーザ志向で、フルIPネットワークの基盤を活用したブロードバンド・ユビキ タスサービスを、アプリケーションプロバイダ等と連携して創造・本格展開していくことを宣言しました。そして社外パートナーとのサービス共創の推進役とし て創設されたのが「次世代サービス共創フォーラム」やコーポレートベンチャーキャピタルである「NTT-IP」です。

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[講師]
NTTインベストメント・パートナーズ
マネジング・ディレクター
小林 敬明 氏

  

勉強会 「NTTのサービス共創の取り組みとベンチャー投資のご紹介」

 

勉強会でのポイント

○サービス創造に向けたNTTグループの取り組み

  • 2008年3月NGNサービスの商用化
  • フルIPネットワーク基盤を活用したネットワークを外部パートナーと連携して創造していくこと目指す。
  • 社外パートナーとの連携の推進役として「次世代サービス共創フォーラム」や「NTT-IP」を創設。
    ※次世代サービス共創フォーラムURL:http://www.ngs-forum.jp/
     

○NTT-IPファンド及びNTT-IP社概要

 <NTT-IPファンドの概要>

  名  称 :NTTインベストメント・パートナーズファンド投資事業組合
  設  立 :平成20年3月
  運用期間 :10年
  出資金総額:100億円

  • 投資目的はNTTグループとベンチャーの事業シナジーの創出である。
  • 投資対象はNTTの各グループ会社で横断的に活用できる技術・ノウハウを保有している企業や各グループ単体では取り組めない新しいビジネスを共に創造できる企業。
     

<NTT-IPの概要>

  名 称 :NTTインベストメント・パートナーズ株式会社
  住 所 :東京都千代田区大手町二丁目3番1号
  資本金 :5,000万円
  株主構成:NTT持株会社100%
  社員数 :3名

 

○NTTグループ内の投資活動の棲み分け

  NTTのベンチャー企業への投資活動

  1. NTT-IPファンドからの出資
    ファイナンシャルリターンが第一目的ではなく、基本的に「グループ横断的なシナジー」が見込める企業への出資が理想
  2. NTTグループ内の各事業会社からの出資
  3. (携帯系の場合)ドコモからの投資アームからの出資
    ドコモ・ドットコム:国内の携帯向け事業者への投資。サービス・アプリ・コンテンツ等が中心
    Docomo Capital:シリコンバレーを拠点に投資(シナジー重視だが、即時の協業の有無を投資前提としない。技術関連投資が中心。)
  4. NTTファイナンスからの出資
    NTTファイナンス(先端技術投資部):投資スタンス:純投資VC
    投資分野:IT技術及び技術活用分野(半導体/コンポーネント、ハードウェア(通信機器、製造機器等)、ソフトウェア(OS、ミドルウェア、アプリケーション等)、サービス、コンテンツ、ロジスティックス、Eコマース、バイオ、メディカル、ナノテク、ロボット等)
    投資地域:国内及び海外(米国、欧州、中国等)
    投資サイズ:数千万円〜2億円程度(本体出資により運用期間無期限)
    投資実績:109社(2009年12月末)
    http://www.ntt-finance.co.jp/venture/index.html

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NTTファイナンス 先端技術投資部主査 大崎裕司氏

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右:日本電信電話株式会社新ビジネス推進室担当部長 飯田直樹氏
左:講師の小林敬明氏

○NTT-IPの基本的な投資ポリシー

 投資対象ステージ:バランス型(アーリー〜レイター、一部上場企業やJoint Ventureへの投資も実施)、国内及び海外
 投資スタンス     :NTTグループとの事業シナジーが前提、基本的には10%程度のマイナー投資
 出資額イメージ   :数千万円〜10億円程度(平均1億円前後を目安) 

 

Q&A

 

Q:投資事例にソフトウェアやサービスが多いのですが、ハードウェアも投資対象になるのでしょうか。

A:  投資の可能性はあります。ただ、ハードウェアには量産がつきもので、NTTは製造部門を持っていないため、投資するとなると、メーカーと組むなど生産面をどうするかの必要が出てきますので、その点ソフトウェアやサービスに比べて手間がかかってしまうことははあります。
 

Q:投資分野についてはNGN関連に限られるのでしょうか。

A:  NGN関連だけが投資対象ではありません。グループ会社にはコンテンツやリース、不動産関連、教育関連といったNGNと直接関係の薄い事業をしている会社もあり、そうしたグループ会社とのシナジーが生まれるものでも投資対象になりえます。
 

Q:投資規模についてお聞かせ下さい。

A:  1億円規模が多いと申し上げましたが、3〜5千万円は視野に入っています。投資側からすると、1件当たりにかかる手間やコストは同じなので、小額投資は効率面からみて難しくなります。また、10%程度のマイナー投資しかしないという方針なので、一定の規模の資本は必要になると思います。NTTファイナンスについては、1社当たりの投資上限額は2億円(追加投資含む)で出資比率については企業の成長に合わせ個別に相談させていただければと思います。
 

Q:投資対象となる企業のステージについてお聞かせ下さい。

A:  製品も出来上がっていないという超アーリーステージでも投資対象として問題ないのですが、事業会社に話を持っていくときに製品がないと理解を得るのが難しく、逆に製品があり、顧客がついているということであれば話が早いのも事実です。対象によっては、共同研究や委託研究といった形で研究開発部門と一緒にできることもあるので、超アーリーだからNGということはありません。むしろ、NTTグループとの事業シナジーがあるかどうか、今現在なくとも将来事業シナジーがあるかどうかといった点が重要です。